『VAPEのリキッドって何が入っているの?』
『電子タバコの蒸気(VAPOR ベイパー)って安全?』
『リキッドに書いてあるPG/VGの表記は?』
といった電子タバコ・VAPEの基礎知識とも言える疑問にお応えしていきます。
リキッドについて知ることで自分好みのリキッドが見つけやすくなるはずです!
電子タバコ・VAPEのリキッド
まずは結論。
電子タバコ・VAPEで使用するリキッドとは、蒸気を発生させるための
PG、VG、香料の3成分で構成された液体
のことを指しています。次にそれぞれの特徴ついて解説します。
プロピレングリコール(PG)とは
プロピレングリコール(PG)は無色無臭の吸湿性のある液体で、アルコールの一種です。保湿作用、保潤作用などがあり、保湿剤、潤滑剤、乳化剤などで使用されています。
保湿や防カビ効果が得られることから、化粧品やシャンプー、麺やおにぎりなど私たちの身近なところにも多く用いられています。
香料などの有機化合物をよく溶かす性質があり、毒性が極めて低く人体にはほとんど害がないと言われています。
ベジタブルグリセリン(VG)とは
ベジタブルグリセリン(VG)は、ヤシ油やパーム油を分解、精製した植物性のグリセリンで、アルコールの一種です。ちなみ石油由来のグリセリンを合成グリセリンと言います。
ベジタブルグリセリンの特徴は無色透明のシロップ状の液体で、少し甘みがあります。こちらもPG同様、保湿作用、保潤作用があり、保湿剤、潤滑剤、食品添加物として使用されています。
化粧品や食品添加物(甘味料、保存料、保湿剤、増粘安定剤)として、こちらも一般的に用いられています。
グリセリンは50年以上も国内外で利用されており、赤ちゃんの肌や食品添加物に使用されるほど毒性は低いです。
ちなみにIQOSなどの加熱式タバコの蒸気も、タバコ葉に含ませているベジタブルグリセリンによるもの
香料とは
香料は誰もが一度は聞いたことがあるでしょうが、風味を足し味わいを変えるために用いられるものです。
植物や動物から抽出されたものを天然香料、化学的に合成されたものを合成香料と言い、それらを調合して作られています。
VAPEリキッドのPG、VG、香料の役割
成分の割合
VAPEリキッドのほとんどは
PG(30〜50%)+VG(50〜70%)+香料(5%前後)
の割合で作られています。ちなみに香料はPGに溶かして精製することが多いので、割合的には香料もPGに含むと考えても構いません。香料にもVGを利用して『VG100%』というのもあるにはありますが。
PGとVGの割合の違いで最も大きな差は、煙(蒸気)の量で、爆煙仕様のリキッドほどVG割合が高くなります。
PG/VGの表記で味わいや蒸気量が変わってきますので、自分の好みに合わせてリキッドを選ぶといいですね。
リキッドの種類が豊富なので、VAPEを愉しむ上でリキッド選びは楽しい反面、選び抜くのが1番大変です。。自分の好みじゃないリキッドに当たることもしばしば。
成分の役割
先ほども書いたようにVGには蒸気量を調整する役割があります。
一方PGは味わいや風味を調整する役割があります。PGの含有比率が高いほど、味わいが良くなり風味も良く乗っています。
香料が味そのものに影響しているのは言うまでもないですね。
VGが多いものは爆煙に(蒸気が多く)なる
PGが多いものはフレーバーが良く乗ってすっきりした味わいになる
リキッド、VAPOR(蒸気)の安全性
電子タバコは、紙巻きタバコや加熱式タバコに比べ有害物質が少ないのは間違いないのですが、どの程度安全なのでしょうか?
決して安全性が確認されているわけではない
という曖昧な表現しかできないのが現状です。
それぞれの成分は毒性が極めて低く、食品にも入っているほど安全性が高いとされているものではあるのですが、常用的に肺に入れ続けることの安全性が担保されていないということです。
それでも多くの方が電子タバコを利用していますが『PGもVGも人体に悪影響を及ぼすものではない』という根拠を元に『吸っても大丈夫じゃね?』という自己責任の上で成り立っています。
まぁ、今も昔も、紙巻きタバコも電子タバコも自己責任ということに変わりありませんね。
安全性の比較
紙巻きタバコにはニコチン、タール、一酸化炭素。受動喫煙などなど。
加熱式タバコにも紙巻きタバコほどではないが、ニコチンや少量のタール。
ただし、電子タバコ・VAPEに
有害物質は含まれていない
というのも事実です。
「だから100%安全」というわけではないですが、紙巻きタバコを吸っていた時よりはいいはず。。。
もちろん禁煙することが1番いいのはわかってます。はい。
リキッド選びの注意点
リキッドを選ぶ際には、VG比率、つまりどのくらいの蒸気の量が好みかを決め、自分の好きそうなフレーバーを選べばいいのですが、迷った時は無難に50/50のメンソールを選んでおくといいかもしれません。
良くも悪くもメンソールは飽きにくいですし、喉へのキックも感じやすいです。蒸気量が物足りなければ次の機会にVG比率を高くし、違う味にトライするというのもいいでしょう。
そして、初めてのリキッド購入の際には国産のリキッドを選ぶようにしておけば間違いないでしょう。香料などの成分は開示していないメーカーがほとんどですので、その辺はやはりメイドインジャパンが安心です。
あとがき
やはりタバコは自己責任。
紙巻きタバコだろうが、電子タバコだろうが嗜好品ですので、健康を気にするのであれば禁煙しちゃうのが1番です。
もしかしたらVAPEリキッドが人体へ悪影響を及ぼす可能性はないのかもしれませんが、現段階ではわからないので、数年後くらいに偉い学者さんか何かが発表してくれるのを待つことにします。
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